2009年04月30日

愛人45


クレア

Kちゃんは思い切ったように言いました。

「ええ、いいわ」。

彼は予想外にあっさり返ってきた返事に「本当にいいの」と念を押します。

Kちゃんは「うん」とうなずきました。

そのかれんな姿を目にした彼は、これまで○年生きてきて本当に良かったなあ、という思いをしみじみとかみしめました。

タクシーに乗り込むと、2人の間にはいつになく緊張した空気が流れます。

彼はKちゃんの手を握ろうかとも思いましたが、緊張のせいで腕が思い通りに動きません。

まるで青春時代に戻ったような心持ちです。

やがてタクシーは彼が住むコンドミに到着しました。

受付にいる馴染みのボーイは、彼の隣にかわいい娘がいることに気づきましたが、何事もないかのようにいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれました。

エレベーターで○階に上がります。

いつもより速度が遅いように感じましたが、間もなく彼が住む部屋の階に到着しました。

彼は部屋のドアを空け、Kちゃんに「どうぞ、中へ」と言いました。


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posted by ナヒヒヤ at 07:00 | 愛人
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