
Kちゃんは思い切ったように言いました。
「ええ、いいわ」。
彼は予想外にあっさり返ってきた返事に「本当にいいの」と念を押します。
Kちゃんは「うん」とうなずきました。
そのかれんな姿を目にした彼は、これまで○年生きてきて本当に良かったなあ、という思いをしみじみとかみしめました。
タクシーに乗り込むと、2人の間にはいつになく緊張した空気が流れます。
彼はKちゃんの手を握ろうかとも思いましたが、緊張のせいで腕が思い通りに動きません。
まるで青春時代に戻ったような心持ちです。
やがてタクシーは彼が住むコンドミに到着しました。
受付にいる馴染みのボーイは、彼の隣にかわいい娘がいることに気づきましたが、何事もないかのようにいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれました。
エレベーターで○階に上がります。
いつもより速度が遅いように感じましたが、間もなく彼が住む部屋の階に到着しました。
彼は部屋のドアを空け、Kちゃんに「どうぞ、中へ」と言いました。
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