2009年02月27日

愛人30

クレア

Kちゃんはあんなことがあった翌日、体調を崩して寝込んでしまいました。

昼間は学校、夜はカラオケクラブで仕事という日常の疲れもたまっていたようです。

面倒くさいので携帯電話も切ったままにしておきました。

 3日間寝込んだ後、熱もすっかり下がってかなり元気を取り戻しました。

若さのなせる業です。とりあえず授業には出るようしましたが、まだ仕事にまでは行く気がしません。

あんなに信頼していた彼に裏切られたという気持ちが胸の奥に澱のようにたまったままです。

 とはいっても、あんまり休み続けると店に悪いので、Kちゃんは約1週間ぶりに出勤することにしました。

店に入ると友人たちが「もう大丈夫?」とか「元気な顔が見れてよかった」とか気遣ってくれます。

やっぱり仕事に出てきてよかったなとKちゃんは思いました。

 友人の一人が、Kちゃんの不在時に彼が店に何度も来て、Kちゃんのことを心配していたと教えてくれました。

ふーん、Kちゃんは少し満更でもない気がしました。


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posted by ナヒヒヤ at 15:31 | 愛人

2009年02月23日

愛人29

クレア

 その後、彼は何度もKちゃんの携帯に電話をかけましたが、「あなたがダイヤルした番号は使われていません」というテープの声が聞こえるだけ。

店にも行きましたが、あれ以来、Kちゃんは出勤していません。

 しばらくして、同じ店によく行く彼の友人が、店の女の子に聞いたと言って、当夜のことを話してくれました。

Kちゃんと仲の良い娘が、焼き肉店に女性と一緒に入る彼の姿を目にとめ、Kちゃんに電話連絡した。

心配したKちゃんが駆けつけ、彼が女の子と2人でタクシーに乗る姿を見て、たまらず追いかけたということです。

 「Kちゃんはお前のことが本当に好きだったらしいよ」と友人は言います。

そうは言われても、Kちゃんとは連絡が取れないし、どうしようもありません。

 彼は、一時の軽率なふるまいが他人の生活に大きな影響を与えてしまうことを痛いほど学びました。

Kちゃんに会えたら、きちんと謝りたいな。彼が思うのはそのことだけです。


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posted by ナヒヒヤ at 10:00 | 愛人

2009年02月20日

愛人28

クレア

 「私、あなたの車の後ろにいるよ」とKちゃんの声は続きます。

彼が驚いて振り向くと、もう1台のタクシーが後ろを走っています。

彼はドライバーに頼んで車をとめてもらい、Oちゃんには「悪いけど、一人で帰って」と言ってお金を渡し、車を降りました。

 彼のわきでもう1台のタクシーがとまり、Kちゃんが降りてきました。

同じ店で働いている友人も一緒です。

暗いながら、Kちゃんの表情を引きつっていることは十分にうかがえます。

 彼は震える声で言いました。

「あの子は全然関係ないよ。ぼくの友人が……」と彼は言い訳を続けようとしましたが、Kちゃんは両目からボロボロ涙を流し、再びタクシーに乗り込もうとしました。

彼はKちゃんの手をつかまえようとしましたが、強い力で振り切られ、ドアがバタンと閉じられました。

 タクシーは走り出し、彼は闇の中に一人取り残されました。

彼の「愛人計画」はもろくも崩れ去ったようです。

後悔の念が体の芯からわき上がってきます。


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posted by ナヒヒヤ at 07:00 | 愛人

2009年02月17日

愛人27

クレア

 2人でタクシーに乗り、Oちゃんの家に向かいます。

車に乗り込む時、少し視線を感じたような気がして周囲を見ましたが、異変らしきものは見あたりません。

 後部座席にもたれ、ああ、今日は飲み過ぎたなあなどと思っていると、彼の携帯電話が鳴りました。

だれかなあ、こんな時間にと不審に思いながらディスプレイに目をやると、そこにはKちゃんの名前が出ているではありませんか。

ああ、どうしようと悩んでいると、Oちゃんが不思議そうな表情で見ています。仕方なしに彼は電話に答えました。

 震える声で「ハロー」と言うと、これまで聞いたことがないようなKちゃんの険しい声が響いてきました。

「あなた、今どこにいるの?」

 彼はどう答えようか迷った末、「ああ、もう家だよ」と言いました。

電話の相手は沈黙しています。

 10秒くらい後、Kちゃんの声が聞こえてきました。「あなた、うそつきね」


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posted by ナヒヒヤ at 07:00 | 愛人

2009年02月14日

愛人26

クレア

 友人とともに歌い続けていると、大いに盛り上がりました。

ふと気が付くともう閉店寸前。すっかり調子が良くなった友人は「じゃあ、一緒に日本料理を食べに行こう」と言い、彼の肩をたたきました。

彼は少し迷いましたが、今からKちゃんの店に行くわけにもいかないし、明日は休みだし、今日の娘はかわいいし、考えているうちにどんどんと好条件が重なってきます。

Oちゃんに「一緒に行く」と尋ねると、「うん」と恥ずかしそうにうなずきました。

 4人で近くの焼き肉店に行きました。

入るときに少し視線を感じたような気がして振り返りましたが、異変らしきものは見えません。

テーブルに着いて注文すると、Oちゃんら2人はどんどんとおいしそうに肉を口に運びます。

こうやって食べ物をおいしそうに食べてくれるのが一番幸せを感じるなあと彼は思いました。

 食事を終え。友人は女の子を家まで送っていくことになりました。

Oちゃんとは方角が違います。友人は「お前もOちゃんを送ってあげれば」と勧めます。

彼は少し迷いましたが、こんな時間に一人で帰すのは悪いと思い、送っていくことにしました。


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posted by ナヒヒヤ at 17:35 | 愛人

2009年02月08日

愛人25

クレア

 聞いてみると、彼女(Oちゃん)はセブ出身の20歳。

大学に通っていたのですが、学資が足りず、親せきを頼ってマニラへ1年間の出稼ぎに来たということです。

「お金を貯めて来年にはまた大学に戻りたいの」と瞳を輝かせます。

この国も国全体としてはだめなのに、こうして一生懸命前向きに生きている娘たちが多いのだなあ、と彼は改めて感心してしまいます。

 Oちゃんの身の上話を聞くうち、彼の歌の順番が回ってきました。

この間、カラオケボックスでKちゃんが歌って以来、練習を重ねてきたタガログ・ソングです。

 ♪♪バーキット、ラビスキタンマハール♪♪

 ステージに立つ彼の隣でOちゃんがびっくりしたような、少し誇らしげな表情で彼をみつめます。

歌い終わると、Oちゃんは一生懸命拍手を彼に送りました。

「あなた、すごい。こんなに上手にフィリピンの歌を歌える人は初めてよ」とOちゃんは彼の腕を抱きかかえました。

Oちゃんの胸のふくらみを感じた彼は、ピクリと下半身が反応する自分を意識しました。


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posted by ナヒヒヤ at 15:37 | 愛人

2009年02月05日

愛人24

クレア

彼は二日と置かずにKちゃんの店に通い、色よい返答を待ちましたが、Kちゃんは「もう少し考えさせてね」と悩ましげな笑顔を浮かべるだけ、という状況が続きました。

彼はこの問題が常に頭から離れず、仕事にも熱が入りません。

 そうこうしていたある日、彼は友人と食事後、一緒に別の店に出かけました。本当はKちゃんの店に行きたかったのですが、友人が気に入った娘がいるので、どうしてもその店に行きたいというのです。

「かわいい子がいっぱいるから、今日はあそこにしようや」と熱心な口ぶりで圧倒され、しぶしぶ行くことにしました。

 「いらっしゃいませー」。Kちゃんの店とは違って、メリハリの効いた合唱が聞こえてきました。

中に入って全貌を見渡すと、鮮やかな光線を浴びる中にかわいい子が結構いるようです。

すぐそばにいた、少し田舎っぽいながらも瞳がキラキラした女の子をすぐに選択してしまいました。

おれもKちゃんというもんがありながら、かわいい子がいるとためらいなく選んでしまうんだなあ、と少し反省じみた気持ちになりましたが、席に座るとすぐに話が弾みました。


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posted by ナヒヒヤ at 05:38 | 愛人
可愛いフィリピーナと出会うなら