2008年11月28日

愛人9

クレア

 Kちゃんにとって、父親が失業した状況で、自分が働いて家計を助けるというのは、長女として当然の選択だと思っていました。

 それは分かっていながら、もやもやした思いもぬぐい切れません。

 やっぱり私は、仕事を失って家族に苦しい思いをさせるような人ではなくて、しっかりした男性を選んで幸せな家庭を持ちたい。Kちゃんの率直な思いです。

 大学の男友だちはそういう意味では、少し物足りなさがありました。勉強はそれなりにできるし、性格はよくて友人も多いのですが、夜の世界でも働き始めたKちゃんから見れば、考え方が幼いようにも思えます。

 この年代で女の方が男よりもしっかりしているというのは、どこの国でも共通しているのでしょう。フィリピンではその傾向がより強いのかも知れません。

 それに比べると……とKちゃんは思いを巡らせました。


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posted by ナヒヒヤ at 09:00 | 愛人

2008年11月25日

愛人8

クレア

 「うーん」と彼は困ったように答えました。「日本にいるけど、あまり関係が良くなくて、離婚するかもしれないんだ」。

 Kちゃんはがっかりしましたが、「離婚」という言葉を聞いて、胸の中に希望のようなものがわいてくることを自覚しました。

 「ふーん」とKちゃんは何気なく言葉を返し、胸を内をさとられないように懸命です。

 「君はどうなの。当然まだ独身だろう?」と彼が尋ねます。

 「もちろん」

 「じゃあ、ボーイフレンドは?」

 「勉強と仕事で忙しいから、ボーイフレンドを持つ時間なんてないわ」とKちゃんは答えましたが、内心は動揺していました。

 実はKちゃんには、通っている大学に、ボーイフレンドと呼べるかもしれない親しい男性がいたからです。


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posted by ナヒヒヤ at 09:00 | 愛人

2008年11月22日

愛人7

クレア

 それから彼は2日とあけず、Kちゃんの店に通ってきてくれました。Kちゃんも、授業が終わる前から、彼と会うのが待ち遠しくてたまりません。

 「いらっしゃい−まーせー」。いつものように少しけだるげな合唱を受けながら、開いたドアから彼が姿を見せました。Kちゃんの胸がときめきます。ソファに並んで座り、彼の水割りをこしらえていると、まるで恋人同士のように感じます。

 「ああ、毎日こうして彼と一緒に過ごせればいいのに」。Kちゃんの胸にせつないような甘いような思いが広がりました。

 彼は歌い始めました。

 ♪♪いちばん近くにいーてーも、いちばん分かりあーえない♪♪

 その夜、Kちゃんは彼に尋ねました。「あなた、奥さんいるんでしょう?」


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posted by ナヒヒヤ at 09:00 | 愛人

2008年11月20日

愛人6

クレア

ページを繰る彼の手が止まりました。

「ああ、これがいい」

 彼が頼んだ番号を伝え、しばらくして順番が回ってきたので、一緒にステージに上がりました。Kちゃんはなぜか少し誇らしい気分になりました。

 彼が歌います。

 ♪♪お先にゆきなさいー、どうぞ、ゆきなさいー♪♪

 Kちゃんには意味はよく分かりませんでしたが、メロディーが心に響いてきます。いい歌は国には関係なくてどこにでもあるのねとKちゃんは思いました。

 ♪♪君と好きな人が、百年続きますように♪♪

 彼の甘い歌声に友人たちも聞きほれているようです。Kちゃんは下半身がとろけてくるような自分を感じました。


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posted by ナヒヒヤ at 09:40 | 愛人

2008年11月16日

愛人5

小町

自己紹介をしあった後、彼は尋ねました。

「君はこういうところで仕事している娘たちとは少し雰囲気が違うね」。

「えっ、それはどういう意味」

自分に自信がもてなかったKちゃんは、やっぱり私はだめなのかあと肩を落とながら聞きました。

「つまり、君はここで仕事をしていても、ちょっと別のことを考えているという感じかなあ。僕はそういう人が好きだけどねえ」

Kちゃんには彼の言うことがよく分かりません。

「じゃあ、歌でもうたうわ」と彼は歌詞カードを手にしました。

この人が選ぶ歌ってどういう歌なのかしら。

Kちゃんは胸がときめく自分を感じました。


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posted by ナヒヒヤ at 10:00 | 愛人

2008年11月13日

愛人4

小町

「いっらしゃいまーせー」。

けだるさがにじむ合唱に、Kちゃんも無意識に調子を合わせて立ち上がりました。

こんなことをいつまでつづけるのかなあと思って顔を上げたとき、いきなり視線をとらえられました。彼は数秒間、まっすぐにKちゃんを見つめた後、「この娘がいい」とはっきりした口調でチーママに告げました。

そのとき、Kちゃんはなぜか鳥肌が立つ自分を感じました。

この人は今までのお客さんとは違う。

なぜだかわからないけど。

背筋を伸ばしてKちゃんはテーブルに向かいました。

彼はニコニコして迎えてくれ、彼女の目を見ながら名前を聞きました。

それまでのお客さんたちは、Kちゃんの目を見たり、ちょっと目をそらすふりをしながらKちゃんの豊かな胸を盗み見るような人が多かったのですが、彼は全然違っていました。


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posted by ナヒヒヤ at 10:00 | 愛人

2008年11月10日

愛人3

小町

彼は店に入ってきたときから、Kちゃんがそれまでに出会ったお客さんたちとは少し違っていました。

それまでのお客さんたちは、店に入るなり、無遠慮な視線で居並ぶGROをなめるように見る人たちが主流でした。

Kちゃんにはそれは結構苦痛なことで、ついつい視線を避けてしまったのです。

指名されてテーブルについても、数分前のお客さんの視線が自分の中に残っていて、心からうち解けることができないのでした。

たぶん、そういう気持ちが態度ににじみ出ていたことが、2回目以降に指名されない一番の原因だったのでしょう。

「この仕事、私には向いてないかも」とKちゃんは友人に打ち明けました。

「そんなことない。まだ慣れないだけだし、日本人はやさしい人が多いから」と友人に説得され、Kちゃんはしぶしぶ出勤し続けました。

そんなもやもやした気持ちを抱えていたとき、彼に出会ったのです。


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posted by ナヒヒヤ at 10:00 | 愛人

2008年11月07日

愛人2

小町

「心配しなくてもあなたなら大丈夫。笑顔が一番大事だし、あなたの笑顔だとすぐに人気者になれるわ」と友人に言われ、「じゃあ、やってみる」と答えて働き始めたのですが、実は不安いっぱいでした。

ウエイトレスの仕事だと、お客さんの注文を取って、それを厨房に伝えて、できた料理をテーブルに運べばいいわけで、別にお客さんの機嫌をそれほど取る必要もありません。

でも、カラオケクラブで働くとなれば、ずっとテーブルに座って、お客さんに決して嫌われたり、飽きられたりしないようにふるまわなければならないのです。

まして、その次からも継続的に指名してもらえるようになるには、やっぱり努力が必要です。

笑顔のかわいいKちゃんは、初回にはよく指名されました。でも、2回目以降の指名となると……。

そんな時に出会ったのが彼でした。


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posted by ナヒヒヤ at 10:00 | 愛人

2008年11月04日

愛人1

小町


僕の友人(これまで登場した人と別人ですが)はカラオケが大好き。

週に2〜3回は行かないと自分が自分でないように思われてくる始末です。

相当通い続けた成果として、彼にもほとんど「愛人」と呼べるような人ができました。マカティ・シネマ・スクエアの近くの某店で働くKちゃん、22歳です。

Kちゃんは大学3年生。

5年前に高校を卒業して大学に入ったのですが、2年間通ったところで、父親が失業し、学業を中断せざるを得ませんでした。

それでも、ウエイトレスの仕事をしながら何とか家計を支え、友人の誘いで某店で働くことになって経済的に余裕ができ、この6月から大学に復帰したのです。

昼間は勉強、夜は仕事という生活は結構大変ですが、充実した日々でもあります。



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posted by ナヒヒヤ at 15:57 | 愛人
可愛いフィリピーナと出会うなら