

その後、Kちゃんが「しばらくは勉強に集中したい」というので、会う回数は減りました。
週に1回か2週間に1回程度です。
彼の方も、ひんぱんにKちゃんに会っていてもそうそう話題があるわけではなく、カラオケボックスへ行っても同じような歌の繰り返しで、少し飽きてくる自分をも意識します。
肉体的な関係は一向に進展はありません。
♪♪ほーら、足元を見てごらん これが、あなたの歩むみーち♪♪
すっかり十八番となったKちゃんの歌を聞きながら、彼は思います。
あーあ、愛人作戦も当初の想定とはだいぶ違うなあ。
♪♪未来へ向かってー、ゆっくりと、歩いていこうー♪♪
まあ、いいか。
こんなにかわいい娘と一緒に時間を過ごせるんだから。
自然に両手が動いて拍手します。
彼の胸の中の想いに気づくべくもないKちゃんは「わーい、ありがとう」と輝く笑顔を彼に向け、再びカラオケ装置のリモートを手に取りました。
おわり
フィリピン情報 ブログ村 フィリピン系サイトランキング